私が世界のハゲを救う

人は何故ハゲるのか、ハゲは何故治らないとされているのか、真剣に考察して独自のハゲ理論を展開し、世界のハゲ達を救うブログ。

ストレス低減のために「瞑想」が効く脳科学的理由

ストレスは脳疲労によるもの

現代はストレス要因が溢れる社会になっている。人間関係、仕事の状況、家庭の事情、健康問題、多くの要因があり、人によって異なる状況を持っており、人によって感じ方も違う、非常に対策の立てづらい問題である。ストレス要因を根本から全てを解決するのは、不可能と言っても良いほどに複雑な社会となっている。

 

そんなストレス要因の多い現代社会であるが、ストレスを引き起こしている直接の原因は、「脳疲労」である。人間関係に問題があり、思い悩む。仕事の状況が芳しくなく、思い悩む。家庭の事情が良好でなく、思い悩む。不健康で、思い悩む。このように思い悩むことで、脳はあーでもないこーでもないと思考をフル回転し、疲労する。過去の嫌な記憶を思い出しては後悔し、未来の発生するかも分からないネガティブな問題に対して心配し、疲労する。

 

脳はそんな疲労を繰り返し、24時間365日、絶え間なく疲労を蓄積し続けている。そりゃ疲れるよね、って話。でも現代ではこれがスタンダードという、えげつねェ社会なのである。

 

 

脳疲労は「デフォルトモード・ネットワーク」により顕著に引き起こされる

では、何故こんなに思い悩むのか、思い悩むことを人は繰り返して止まないのか、という点について考えたい。
脳には大きく2つのモードがある。1つ目は「ワーキングメモリ・ネットワーク」の活動が高まったとき、2つ目は「デフォルトモード・ネットワーク」の活動が高まったとき、である。他にもモードはあるが、ここではこの2点について取り扱う。以下に詳細を説明する。

 

  1. ワーキングメモリ・ネットワーク(以下、WMN)
    何か与えられた課題を解くとき、集中している状態で活動が高まる脳領域。認知脳とも言う。

  2. デフォルトモード・ネットワーク(以下、DMN)
    安静にしているとき、ボーっとしているときに活動が高まる脳領域。社会脳とも言う。DMNが優位になると、過去の嫌な記憶が思い起こされたり、未来の不安に苛まれる。

 

これら2つのモードは競合するため、WMNの活動が高まっているときはDMNの活動が低下する。逆もまた真なりだ。

 

どちらのモードのときに大きく脳を疲労させるかと言うと、なんとDMNだ。しかも、圧倒的にDMNの方がエネルギー消費が激しい。WMNに比べて、DMNの方が数倍も脳を使うのだ。これは意外に思う人は多いかと思う。普通、安静時やボーっとしているときは、脳は休んでいるものと思っているだろうが、実際は逆で、集中してWMNの活動が高まっているときの方が、脳疲労は小さいものとなる。

 

こんな経験はないだろうか?
仕事やスポーツに深く集中できた時、いわゆる「ゾーン」という状態に入る。ゾーンに入っている間は、感覚が研ぎ澄まされ、深い集中の中に居る。このような状態では、意外と疲れにくく、快感すら覚える。
この時はWMNの活動が圧倒的に優位となっており、脳疲労は小さい。非常に生産性の高い時間を過ごすことができるうえに、脳疲労が小さいので、再度集中することが比較的容易になり、更に生産的活動を行うことができる。集中できる人は非常に好循環となるのだ。

 

一方で、現代人の多くが忙しい生活を送っているが、DMNが主体となっていると思われる。真に集中しているとき以外、つまり適度に仕事を流しているようなとき、自宅で食事しているとき、風呂に入っているとき、寝る前にベッドでゴロゴロしているとき、思い返してみると真に集中している時間は、意外と少ないことに気付くと思う。
従って、1日を通してDMNが主体であり、何事もない生活を送っていても、どんどん脳は疲労していくのである。 

 

私もかつては、このようにDMN主体となっていたために、勝手に思考が巡り、あれやこれや悩んではストレスを感じていた。些細な失敗を思い出しては「何故あのとき、こうしておかなかったんだ!」と自分の行動を後悔したり、未来の出来事を予想しては「顧客を怒らせたらどうしよう」とネガティブな想像でため息をついたり。過去や未来に振り回されては、意味のない疲労を溜め込んでいた。

 

 

瞑想により脳疲労を低減することができる

ここまでを理解すると、DMN主体をやめて、WMN主体に切り替えたいところである。その方が圧倒的に脳のエネルギー消費が小さく、脳疲労を回避することができるからだ。

 

そこで日々の生活に取り入れたいのは、「瞑想」である。
誰もが「瞑想」を聞いたことはあるだろう。ちょっと胡散臭いイメージを持っている人も少なくないと思うが、瞑想している間はDMNからWMNに切り替えることができる、脳科学的に確認された手法なのだ。瞑想を行うことで、脳疲労を抑えることができ、集中力の向上やストレス低減、疲労感の低減を実現することができる。

 

 

効果的な瞑想の方法

静かで落ち着ける空間に身を置く。無理のない姿勢で椅子に座る。胡坐や結跏趺坐で座るのが苦も無くできる人はそれでも良い。とにかく集中しやすい環境を作ってほしい。

 

呼吸はゆったり自然に行い、自分の呼吸に意識を向ける。吸う冷たい空気が鼻の中を通って身体の中に入っていく感覚、吐く温かい空気が鼻の中を通って身体の外に出ていく感覚。そういった感覚に集中する。瞑想では、過去でも未来でもなく、「今この瞬間」に集中することがポイントとなる。

 

瞑想中、必ず雑念が入り、集中が切れる。「ごはん何にしようかな」「明日の出張の準備しなければ」「背中が痒い」など、様々な雑念が勝手に浮かんでくる。だがこれは仕方がないことであり、問題ではない。そこは割り切って「なるほど。私は今こんなことを考えたんだな」と頭の中で呟き、再び自分の呼吸に意識を向ける。これをひたすら繰り返す。

 

ひとつ注意点。瞑想は呼吸法とは違う。巷では4秒で吸って8秒で吐くとか、腹式呼吸が良いといった呼吸法が多く存在するが、瞑想はそれが目的ではない。自分の呼吸に意識を向けることが重要なのであって、呼吸の仕方を変えることはまた別の話だ。
とは言え、私は呼吸法を否定しているのではない。呼吸法には、身体を緩めたり血流を良くしたり、様々な効果があるとは想像する。瞑想とは別に取り組んでみるのも良いと思っている。

 

 

まずはやってみる

瞑想はやってみると意外と長く続かない。色んな雑念によりじっとしていられなくなったり、眠くなったり、同じ姿勢でいることで身体が痛くなったりして、嫌になってしまうかもしれない。また、すぐ効果を感じ取れるものではないので、挫折しやすい。

 

だが、まずは寝る前の3分だけでもよいので瞑想をやってみてほしい。毎日行い、慣れてきたら時間を長くしたり、1日に2度行うなど、時間を増やしていけると理想的だ。次第に、集中しやすくなったとか、過去や未来についての意味のない悩みが少なくなった等の効果を感じることができるようになる。

 

このように瞑想を通じて脳疲労を減らし、好循環を生み出すことの一助になればと思う。

 

 

薄毛と肥満は関係する。だから理解しておいてほしいこと

肥満と薄毛は関係するだろうか?その答えは、「関係する」

デブとハゲ。なかなかインパクトのある組み合わせだ。それらは密接に関係しているような気がすると感じる人が大多数ではないだろうか。肥満だからと言って ずしも薄毛になるわけではないのだが、肥満だと薄毛になりやすいのは事実だ。

 

食事ではなぜ肥満だと薄毛になりやすいのか、それについて本記事で説明する。もし自分が肥満であれば、是非とも本記事を読んで、自分にフィードバックしてほしい。また、もし自分が肥満でなくても、食生活と薄毛の関係が理解でき、薄毛を予防あるいは対策できるキッカケになるはずなので、肥満でなくても是非読んで、自分にフィードバックしてほしい。

 

食生活が肥満と薄毛を招く

頭髪は、頭皮に存在する毛母細胞の活動によって生えてくるものである。毛母細胞の活動の源となる酸素や栄養などのエネルギーは、血液から供給されている。つまり、良質なエネルギーを毛母細胞に供給するためには、血液が良質なものでなければならない。もし血液が良質でない場合、毛母細胞へ供給されるエネルギーが不足し、毛母細胞の活動は鈍る。その結果、頭髪は生えてこなくなる。

 

それは自動車のガソリンとエンジンの関係に似ている。もしガソリンが粗悪なものであり、エンジンに供給されたとしたら、エンジンでは燃焼不良を起こしてノッキングが発生したり、エンジンが異常な振動を起こす。そのような状態が続けば、やがてエンジンは故障し、自動車は走れなくなる。これは、毛母細胞が活動を休止し、頭髪が生えてこなくなることに酷似した事例だ。

 

では、血液の品質を決める要素は何だろうか?その答えは、「食事」である。我々動物の血液は、普段の食事から作られているものであり、その食事の内容次第で血液の品質は良くも悪くもなる。どのような食事が血液の品質を低下させ、また、血液の品質が低下するとどのように作用して頭髪を失うことになるか、下記の2記事を参照してほしい。

 

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上記記事の通り、精製純度の高い食材が血液の品質を落とすことになる。精製純度の高い食材というのは、代表例で言うと、白米や小麦粉などのことだ。これらは、純度が非常に高く、エネルギーの身体への吸収率も高い。

 

エネルギーの吸収率が良いと書くと聞こえは良いが、白米や小麦粉自体の栄養価は低く、ミネラルやビタミンの含有量は少ない。それにもかかわらず、カロリーだけは非常に高く、その吸収率が高いということは「太る」ということだ。

 

だから、薄毛と肥満は関係すると私は主張している。まとめると、精製純度の高い食材を使った食事を日常的に続けていると、血液の品質が低下し、毛母細胞への栄養供給が不足し、かつ、血管壁にへばり付いた汚れのせいで血流量も低下して毛が減り、更には太るという結果を生み出すことになるのだ。

 

運動不足も薄毛と肥満を招く

運動をしなかったり、運動量が少なすぎると、薄毛と肥満を招くことになる。ここで言う「運動」は、通勤で片道15分以上歩いているとか、会社の中でのフロア移動は階段を使っているとか、日常的に家事をしているとか、そういったレベルのものであり、特別なスポーツだったりジムでのエクササイズを言っているわけではない。もちろん、ストレッチだったり、ジョギングだったりを行うに越したことはないが。

 

運動、すなわち身体を動かすということは、筋肉を伸長・収縮させることであり、本質的には「筋肉を動かす」ことである。筋肉は、頻繁に伸長・収縮されることで柔軟性を保ち、正常な状態を維持できるのだが、運動をせず筋肉が動かないと、筋肉が凝り固まってしまい、柔軟性を失う。

 

柔軟性を失うと、血管が圧迫され、かつポンプとしての役割が弱まり、その先への血流が低下してしまう。特に、肩凝り・背中凝り・首凝りなどの状態では、血液の頭部への経路にボトルネックができている状態なわけで、毛母細胞への血液供給量が減る。

 

前述の通り、血液が毛母細胞のエネルギー減となるわけなので、血液供給量が減ると、当然毛母細胞がエネルギー不足となり、活動が鈍ることになる。この状態を、再び自動車に例えると、ガソリンは補給したものの、ガソリンがエンジンまで届かない状態と似ている。想像に易いように、ガソリンが供給されないとエンジンは動くことができない。つまり、血液が毛母細胞に供給されないと、毛母細胞が活動できないという状態だ。

 

運動がどのように薄毛改善に役立つか、下記記事を参照されたし。

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で、運動不足が肥満に繋がることは、説明するまでもなく誰もが理解していることと思う。運動不足は、血流阻害と肥満を引き起こすになるため、薄毛と肥満は関係があると私は主張しているのだ。

 

も運動も重要なファクターだ

薄毛の原因は人それぞれであり、食事が原因となって薄毛になっている人もいれば、運動不足が原因となって薄毛になっている人もいるし、その両方の場合もある。

 

TVやネットでは「食事が大事」とか「運動が大事」とかの主張をよく耳にするし誰もが耳タコだとは思うが、その主張を素直に受け入れて食生活の改善や運動を実践する人はかなり少ない。実践しようと思ってもなかなか大変なことだから、無理もない。

 

TVやネットは胡散臭い情報が多いが、少なくとも「食事が大事」とか「運動が大事」の主張は、言っていることは間違ってはいない。しかし、「なぜ大事なのか」を伝えることができていないと感じる。「なぜ」を視聴者や読者に伝えないことには理解してもらえないし、理解しなければ行動に移せない。だから、本記事が「なぜ」の部分を理解させるための情報となれば幸いと思い、本記事を書いた次第である。

 

ハゲに幸あれ。

頭皮マッサージはやり方によっては逆効果

頭皮マッサージを神聖視しすぎ

現代において「頭皮マッサージ」という言葉は、一般的であり通じない人が居ないくらいに常識的なものである。それと同時に、薄毛対策としても一般的に知られており、効果があると信じられていることのひとつである。

 

確かに、マッサージの目的は、リラクゼーションとしての癒やしもさることながら、筋肉や組織をほぐして血流を回復させることにあるため、薄毛に効果がありそうなことは認めるし、血流を回復することができれば、「血流不足が原因となっている薄毛」に関しては、改善することになるだろうと私も考える。

 

だが、そんな効果のありそうな頭皮マッサージでも、やり方によっては薄毛の対策どころか、逆効果となって薄毛を促進してしまう。ただ闇雲に頭を揉みしだけば良いものではない。頭皮マッサージの落とし穴と、効果的なマッサージ方法について、世の中に知ってもらうためにこの記事を記すこととする。

 

薄毛人の心理

薄毛をなんとかしたいと思っている人は、非常に悩んでいる人であり、どうしても薄毛を改善させたいという心理状態にある。そのため、薄毛対策に「真剣になりすぎる」ことが、皮肉だがかえって逆効果を生むことになる。

 

具体的にどういうことかというと、頭皮マッサージが薄毛に効果があると知れば、やたらにマッサージに固執し、マッサージが強すぎる・長すぎる傾向にある。これが問題なのである。心理的に、熱心なマッサージを心がけると、やたら強く揉んでしまうし、やたら長く揉み続けてしまう。その方が効くと思い込んでいるのである。

 

あなたにもそのような経験はないだろうか?例えば、マッサージ屋や整体に行ったとき、肩や背中を揉んでもらうにしても、痛いくらいが効いているように思わないか?弱すぎて全く痛くないと、もっと強く揉むようにお願いしないだろうか?それと同じことが頭皮マッサージにおいても言える。

 

一般的な頭皮マッサージの問題点

強すぎるマッサージ・長すぎるマッサージが、どういう問題を引き起こすかを説明する。どちらも共通して、「頭皮の毛細血管を損傷させる」ことが問題である。一定以上に強い圧力は、毛細血管を切ってしまう。毛細血管は、想像よりも簡単に切れてしまうもので、日常生活においても毛細血管は簡単に切れている。切れてしまうと内出血を起こし、その先の血流が減る。これが問題である。そうなると当然、毛根への血流量が減り、頭髪の発育にネガティブな影響を及ぼすことになる。

 

本来、毛細血管は切れるとすぐに修復されるものであるが、そこに長すぎるマッサージが加わってくると、修復する間もなく再度毛細血管が切られてしまい、その先の血流が回復しない。また、マッサージが長すぎるということは、マッサージする場所が増えるということでもあり、毛細血管を切られる箇所が増えることになる。つまり広範囲にわたって毛細血管が切れて血流が減る。これらが問題である。

 

マッサージの対象は頭皮だけではない

他の記事でも散々言っているが、ハゲ3大原因のひとつである「1. 頭皮に十分な血液が巡っていないから」を改善させるためには、頭皮マッサージを行えば良いというものではない。頭皮マッサージを行っても、頭皮の血流は回復しないことがあるからだ。

 

例えば、肩凝りが酷くて筋肉が硬結し、血流が阻害されている場合、それがボトルネックとなり首から上への血流が減っている。そんな状態で頭皮だけマッサージしても、毛根への血流は改善しない。ボトルネックとなっている肩回りの筋肉の硬結を解除しなければならない。つまり、そんな状態の適切な対策は、肩回りの筋肉をほぐし、頭部への血流を回復させることである。

 

だから、薄毛対策は頭皮マッサージだけでなく、血流を阻害させているポイントに直接アプローチして血流を回復させなければならないのだ。つまり、ボトルネックを解消することが、正しい薄毛対策となる。頭皮だけでなく、首・肩・背中などを疑い、筋肉をほぐしてあげなければならない。

 

薄毛対策としての正しいマッサージ方法

いずれにしても、どの部位をマッサージするにしても、むやみやたらに揉みしだいてしまっては、結局血管や組織を損傷させてしまうだけだ。正しいマッサージ方法は揉むというよりは「押す」が正しい。マッサージの対象に応じて、2パターンのやり方がある。

  1. ボトルネックとなっている筋肉の「腱」を「点」で押す
    凝りを起こしている筋肉の腱部分を狙って、指でピンポイントに押す。このとき、痛気持ち良い感覚がある。

  2. ボトルネックとなっている筋肉の「筋肉本体」を「面」で押す。
    凝りを起こしている筋肉の筋肉本体部分を狙って、手の平や複数の指を揃えて指の腹で押す。このとき、じんわりとした心地良い感覚がある。

いずれのパターンにおいても、押した状態をキープし、押し続ける。押す力は強すぎてはいけない。強すぎなければ長めに行ってもよいが、1分程度に留める。言い方を換えると、1分程度キープできるような力加減でなければならない。1分ももたない強い力で押すと、毛細血管を切ってしまう恐れがあるからだ。

 

ボトルネックとなりやすい筋肉は、肩凝りの場合は、「肩甲挙筋」「僧帽筋」「菱形筋」である。ウェブで調べて位置を知ってほしい。

 

 

何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」

上記で述べたように、強すぎず・長すぎず、程ほどに行わなければならない。それを破ってしまっては逆効果であり、時間と労力と頭髪の無駄である。最初は物足りないかもしれないが、忠実に行って頂きたい。

 

ハゲに幸あれ。

 

薄毛対策としての食事は、〇〇なものにするしかない

どんな食事が薄毛を生むのか

薄毛と食事の関係は、多くの悩めるハゲ達が気にしている点だろう。私の考えから言っても、食事が薄毛に与える影響はかなり大きい。You are what you eat. つまり、あなたの身体はあなたが食べたものからできている、というアメリカの諺(ことわざ)が、正に核心を突いている。

 

では、どんな食事が薄毛を呼ぶのであろうか。それは、ハゲの3大原因のひとつ「2. 血液の品質が悪いから」を実現させてしまうような食事である。血液の品質が悪いと、血中の汚れを血管壁にへばり付かせて、血液の浄化を図る機能が働く。血液の品質が良質なものに戻れば、血管壁の汚れも徐々に除去されて、正常で綺麗な血液に戻り何の問題もない。だが、血液が汚れた状態が続くと、血管壁の汚れは徐々に堆積して血流は悪くなるし、血管壁に汚れをへばり付かせるのも追い付かず、血液自体が汚いまま全身を巡ることになる。そうすると、当然のことながら頭皮に流れる血液も汚く血流が悪いために、頭髪の育成は滞り、細く頼りない頭髪となってしまう。毛が頭皮に刺さっただけの状態となり、すぐに抜ける。ヘアサイクルが短くなり、毛が育つ前に抜け、次に生えてきた毛はより細くなる。この状態が続くと、やがて毛根が弱り果てて、頭髪が育たなくなり、毛が無くなる。 

 

「2. 血液の品質が悪いから」を実現させてしまう食事内容は、「不自然なもの」の摂取と言える。例えば、極端に精製されたもの、白米・小麦粉・白砂糖・食卓塩などが該当する。これらの食材は共通して白い物質であり、一部では「白い悪魔」と呼ばれているほどに健康には良くないものである。これらは血液を酸化させ、ドロドロの血液に変えてしまう。

 

不自然なものという意味では、農薬・人工甘味料・着色料などの添加物も該当する。いずれも生命の維持や健康のために存在するものではなく、食材の生産性向上(つまり儲けのため)・安価な味付け・見た目の改善などという、健康と言う意味ではどうでも良いことのために使われているものである。いずれの添加物も、人体に良い影響を与えないということについては、誰もが異論はないであろう。

 

上記の白い悪魔も添加物も、血液を汚すことになり、「2. 血液の品質が悪いから」を実現してしまうのだ。血液の品質の重要性については、下記記事を参照されたし。

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薄毛にならない食事

 では、薄毛にならないためにどのような食事を摂ることが正しいのだろうか。もちろん、血液の品質を悪化させない食事であり、つまりのところ「自然なもの」となる。自然な食材は血液を汚さない。自然な食事は、ハゲの原因となる「2. 血液の品質が悪いから」を実現させないわけだ。

 

白米・小麦粉・白砂糖・食卓塩といった白い悪魔の摂取を避け、玄米や自然海塩などの原型に近く自然なものを使用する。加えて、無農薬・無添加なものを選ぶことが理想的である。

 

だが、現代においてこのように完璧に自然なものを入手することは実は難しい。スーパーに行けば分かるが、無農薬の野菜なんて基本的には置いていないし、白米・小麦粉・白砂糖を避けると一気に食事の選択肢が少なくなる。完璧に排除することは困難であると納得し、血液の品質を悪化させてしまうこれらの毒をいかに減らすかを考える方が合理的であり結果として効果的である。時には食事量自体を減らして排毒に集中する必要もある。これが断食なのだが、断食は本記事の趣旨からは外れるので、別の機会に説明することとする。

 

やっと結論だが、タイトルの「〇〇」は、「自然」が正解である。

  

薄毛の原因は複合的に考えなければならない

とは言え、じゃあ食事さえ気を付けていれば薄毛にならないのかと言うと、必ずしもそうではない。食事の問題は、数ある薄毛の原因の中のひとつでしかない。例え血液の品質が非常に良くても、血液が物理的に頭皮まで届いていなければ薄くなるし、シャンプー等の外部からの有害物質の影響により薄くなることもある。我々が理解しておかなければならないのは、薄毛の原因はひとつではなく、複数あるということである。これらの原因を全て解消しないことには、薄毛は治らない。

 

ハゲに幸あれ。

 

運動不足は薄毛に繋がるのかを考える

薄毛対策には運動が効果的だと、世の中の一般論ではそう言われている。それは本当だろうか?あらゆる健康問題に関しては、なにかにつけて運動が良いことだと推奨されているフシがある。だが「何故」運動が良いのか、深く説明されていないことがほとんどであり、信憑性についてはいささか不安がある。本記事では、薄毛に対して運動がどのように作用するか、そして薄毛対策としての効果について、深く考察し説明したい。

 

薄毛の原因に対する運動の効果レベル

運動は薄毛に効果あるか?結論から言うと、「薄毛の原因によっては効果がある」と言える。薄毛の各原因に対する効果の程度は、以下の通りである。

  1. 「頭皮に十分な血液が巡っていないから」に該当する場合 ・・・ 効果あり
  2. 「血液の品質が悪いから」に該当する場合 ・・・ 少し効果あり
  3. 「外的要因により頭皮に異常があるから」に該当する場合 ・・・ 効果なし

各点について、以下で説明していこう。

 

「頭皮に十分な血液が巡っていないから」に該当する場合

血流のメカニズム

頭皮の血流不足により薄毛になっている場合、運動は一定の効果が見込まれる。端的な理由は、運動は血流を改善させるからだ。言うまでもないが、血流のメカニズムは、心臓の拡張・収縮によるポンプ作用により、血液を勢いよく送り出し、全身に血液を巡らせるものである。ここで重要なファクターとしてあるのが、「重力」である。心臓より下方へは、重量の影響により血流が滞りにくいが、心臓より上方へは、重力に逆らうか方向であり、血液は巡りにくくなる。

 

そもそも血流が滞る原因

上記でも述べたが、心臓より上方へは、重力の影響でそもそも血流が滞りやすい。それに加え、肩凝りや首凝りによる筋肉の硬結により血管の柔軟性が損なわれ、更に血流を阻害する原因となる。また、長時間のデスクワークによる表情筋の硬結、分かりやすく言うとしかめっ面による顔面筋肉の硬結、および、それに伴い頭皮を下方を引き下げる作用が働き、頭皮が突っ張って血流が阻害される。これらの原因により血流は減っていく一方である。

また、「血液の品質が悪いから」にも関係するのだが、血液の品質が悪く、血液の汚れを血管壁にへばり付かせて血液の浄化が行われた場合、血管が狭くなっているため、血流が低下する。

更に言うと、そもそも心臓の働きが低下し、ポンプ作用が弱まっている場合もある。低血圧症だと、心臓が血液を送り出す能力が低下しており、当然のごとく頭皮への血流は少なくなる。

 

運動がもたらす効果

では、運動により何が良くなるか?まず、運動により心臓のポンプ作用が強くなる。運動をすると、心臓の鼓動が早くなる。つまり、心臓の拡張・収縮が強く行われることになり、つまりは心臓のトレーニングがなされたのと同義であり、結果的に心臓のポンプ作用が強くなる。これにより、血液を送り出す能力が改善され、頭皮などの末端にも血液が届きやすくなる。

 

次に、運動により筋肉の硬結が改善する。運動で動かされた筋肉は、断続的な動き、つまりは収縮・弛緩が行われることによって、凝り固まった筋肉がほぐれ、柔軟な筋肉に変わっていく。これにより、筋肉の硬結部にて滞っていた血流が改善され、頭皮への血流が増加する。

ちなみに、運動であれば何でもよいものではない。出来るだけ全身を使う運動であり、かつ、偏った動きがないような動作が推奨される。例えばゴルフのスイングのように、右から左へ振り抜くという一方向的な単純動作よりは、水泳のように左右対称に手足を回転させるような往復的な動作を繰り返す方が良く、更には、バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・クロールといった、複数の異なる動作を織り交ぜて、全身を満遍なく様々な動きをさせる方が好ましい。

筋トレについても気を付けなければならない。同じような箇所を集中的に鍛えてしまうと、筋肉の収縮力に偏りが生じ、血流を阻害するポイントを作ってしまう恐れがある。筋トレだろうがどんな運動だろうが共通して言えることは、筋肉は収縮の力だけ鍛えてもバランスを失うだけでなく筋肉の硬結を発生させ、血流を阻害してしまう可能性があるということである。筋肉を硬結させないためには、その拮抗筋を鍛えることにより、筋肉がほぐれ、硬結を防ぐことができる。平たく言うと、全身くまなく筋肉を使えと言うことだ。

 

また、運動は身体の代謝を向上させる。代謝が向上すると、体内の老廃物を排出する能力が増し、血管にへばり付かせる血液の汚れも減るし、既にへばり付いた汚れも徐々に排出することができ、血管の通り道が広くなって血流が改善する効果がある。

 

以上の点により、「頭皮に十分な血液が巡っていないから」が原因で薄毛になっている場合は、運動はそれなりの効果があることが分かって頂けたと思う。

 

 

「血液の品質が悪いから」 に該当する場合

血液の品質が悪いと何がマズイか

食生活が悪く血液の品質が悪い場合、血液中の養分(酸素や栄養)が少なく、各器官は万全の機能を発揮することができない。それは頭皮の毛根も同じことであり、適切な養分が供給されないと、頭髪を育てる機能が低下し、薄毛に繋がる。

 

運動がもたらす効果

運動により身体の代謝が向上すると、血液の汚れを排出し、血液の品質を改善が期待できる。だが、運動によるこの効果は微々たるもので、やはり根本原因となっている食生活の乱れを改善する方が遥かに効果的であり結果も期待できる。

 

食生活の乱れが何故よくないのかは、下記の記事を参照されたし。
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まとめ

上記のように、運動をすることで薄毛の改善には一定の効果が見込めることが分かったと思う。楽しく運動を行うことができれば、ストレス解消にも一役買い、更に薄毛治療には効果が期待できる。いきなり厳しい運動ノルマを課すのではなく、軽い運動から初めて習慣化し、徐々に運動量を増やしていくことをお勧めする。それも難しければ、ラジオ体操や寝る前のストレッチでもいい。何もしないよりは、少しでも身体を動かす方が良いのだから。

 

ハゲに幸あれ。

 

お酒(アルコール)ではげるのかを考察した

お酒ははげにとって敵か味方か

お酒は、しばしば「百薬の長」とか「血流を良くする」などのメリットが謳われている。確かに、お酒に含まれるアルコールには血管を拡張する作用があるため、適量であれば健康にプラスの効果を生むと考えること自体は無理のない話である。

 

では、本当にプラスの効果だけなのだろうか?マイナスの効果、つまりは副作用はないのだろうか?はげを発生させたり、はげを進行させたりする恐れはないのだろうか?その点について今回考えることとする。

 

お酒に含まれるアルコールの効果は、はげの「原因」によって異なる

アルコールにより血管が拡張されることは、「1. 頭皮に十分な血液が巡っていないから」の対策に一役買う。血管拡張は、はげ対策としては一定の効果が見込めるが、それは当然、血流が悪いことのみが原因ではげている人の場合にのみ適用できる話である。

例え血流が改善したとしても、「2. 血液の品質が悪いから」や「3. 外的要因により頭皮に異常があるから」が残存したままだと、いかに血流を改善したところで、はげを完全に解消することはできない。

それぞれのはげの原因と対策については、下記記事を参照されたし。

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アルコールが身体(薄毛)に害を与えるパターン

次に、お酒を飲んでアルコールを摂取した場合、体内でどのような処理が行われるかを整理する。キリンホールディングス株式会社のホームページからの引用によると、以下のように体内で処理される。

お酒を飲むとアルコールは胃で約20%、小腸で約80%吸収されて血液に溶け込み、門脈を通って肝臓に運ばれます。
肝臓ではアルコールの分解が始まりますが、すぐには分解できないため、大部分のアルコールは心臓に送られ、脳や全身にも運ばれることになります。アルコールが血液によって脳に到達すると脳を麻痺させ、酔った状態を作ります。これが「酔う」ということです。

中略

口から入ったアルコールは、肝臓を構成する肝細胞にあるADH (アルコール脱水素酵素)やMEOS(ミクロソームエタノール酸化系)の働きにより、アセトアルデヒドに分解されます。このアセトアルデヒドは毒性作用のある有害物質で、お酒を飲んだときに顔が赤くなったり、動悸や吐き気、頭痛を起こす原因となります。
さらに、アセトアルデヒドは、代謝酵素のALDH2(2型アルデヒド脱水素酵素の働きにより、酢酸(アセテート)に分解されます。酢酸は人体には無害で、血液によって全身を巡るうちに水と炭酸ガス(CO2)に分解され、最終的には尿、汗、呼気となって体外に排出されます。
なお、肝臓で分解しきれなかった血中アルコールは、肝静脈を通って心臓へ送られ、ここから全身を巡り、再び肝臓に戻って分解されます。

酔いのメカニズム|お酒とうまく付き合う|CSV活動|キリン

 

上記の通り、アルコールは肝臓で分解処理されるが、分解時に生成されるアセトアルデヒドが毒性作用のある有害物質であることがポイントとなる。このアセドアルデヒドは、人体には無害の酢酸に分解されるわけであるが、これはアルコール摂取量が分解能力以下であった場合の話である。分解能力を超えた分の余剰アルコールは、再び全身を巡ることになるし、アセドアルデヒドの分解が追い付かない程に多量が存在する場合、肝臓から漏れ出し、血液に溶け込んで全身を巡る可能性もある。

 

このように、自身の分解能力を超える程の多量のアルコールが摂取された場合、それは身体にとって有害である。健康に悪影響があるし、薄毛にも良くない影響を与える。ハゲ3大原因のひとつ「2. 血液の品質が悪いから」に該当することになるからだ。このような状態が常態化すると、血液の品質は悪化を続ける一方となり、ますます薄毛を引き寄せる要因となると考えている。

 

飲酒の量だけが薄毛の要因ではない

なお、単純に飲酒量=アルコール摂取量だけでは判断できないことを理解しておく必要がある。アルコール摂取量だけでなく、自身の「分解能力」が重要なファクターとなる。分解能力の高い人は、比較的多くのアルコールを摂取しても正しく分解処理され、身体への悪影響は小さくて済むが、分解能力の低い人は、少なめのアルコール摂取量であったとしても、身体に悪影響を及ぼし、はげる可能性が高いとも言える。

 

分解能力には個人差はあるが、個々の分解能力を最大限に機能させるように身体というか臓器のコンディションを整えておく必要はある。分解能力の素質が高くても、日常的に肝臓をフル稼働させていると肝臓がやがて疲弊し、分解能力を最大限に発揮できなくなる。従って、肝臓に負担をかけないように、可能な限り有害物質を体内に取り入れない・体内で生み出さないことが重要である。

 

世間では重要視されていない排毒能力

更に、「排毒能力」も重要ファクターである。「2. 血液の品質が悪いから」を起こさせないために有害物質を体内に取り入れない・体内で生み出さないような生活習慣を送ることはもちろん重要なことであるが、様々な毒が蔓延するこの世で完全に有害物質を排除することは正直難しい。そこで排毒能力が重要となる。排毒は排泄と読み換えてもよい。

 

排毒は腎臓が司る。分解能力と同様に、排毒能力にも個人差があり、排毒能力の高い人・低い人が存在する。個人差はあるものの、排毒能力を最大限に発揮できるように、腎臓が疲弊しないよう、可能な限り有害物質を体内に取り入れない・体内で生み出さないことが重要であることは分解能力と同じである。毒を取り込まないための安直な方法として、世の中では「ジャンクフードを食べることを止めよう」とか「無農薬野菜を摂ろう」とか言われているが、排毒に関しては何故かあまりフォーカスされていない。

 

現代社会において有害物質を取り入れない・生み出さないことは、非常に難しい。お酒に限らず、加工食品、遺伝子組み換え食品、農薬、化粧品、洗剤、ありとあらゆる毒物に囲まれて我々は生活している。まずはやめれるものから順次やめていくべきだが、何事も限度があり、言い方を換えると、限度以下であればそれほどの悪影響を与えないし、はげを引き起こす可能性もかなり小さくなる。やめることがベストではあるが、それが原因でストレスを抱えるくらいなら、適量を摂ることは問題がないと言ってよい。

 

ハゲに幸あれ。

 

マクロ&ミクロな視点での薄毛の原因

本記事では、抽象度をやや高くして記す。「抽象」とは言え、具体的でないということではなく、ミクロ(狭い)の視点だけでなく、マクロ(広い)の視点でも薄毛の原因について考えるというものだ。マクロの視点で考えて問題の全体を理解し、必要に応じて視点をミクロなものに掘り下げていかないことには、何も解決できない。本記事は、マクロな視点で薄毛の原因について考え、記したものである。

 

頭皮は、機械の部品ではなく、動物の身体の一部である(当たり前だが)。動物の身体というものは、全ての器官が総合的に機能しており、頭皮を単一で見て考えても、正しい答えはでない。だが、現代で主流になっている薄毛治療薬を使った薄毛治療では、原因を「男性ホルモンのせい」と決め付けているのが問題だと考えている。その原因とは、下記のように言われている。

男性ホルモンであるテストステロンが、頭皮に存在する還元酵素5αリダクターゼと結合することで、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換される。毛乳頭にある男性ホルモンレセプターとDHTが結合して脱毛因子TGF-βを増やし、このTGF-βが毛乳頭や毛母細胞に対して脱毛するように命令する。というのが、薄毛のメカニズムの定説となっている。

薄毛治療薬の弊害 - 私が世界のハゲを救う

 

「木を見て森を見ず」といったところか。とても短絡的な結論だと感じるのは私だけではないはず。いつも言っていることだが、「なぜ」テストステロンが5αリダクターゼと結合するのかは一切述べられていないし、薄毛治療薬の作用は、この結合を強制的に抑制することで脱毛を防ぐという、対症療法でしかない対応となるため、一時的に誤魔化しているだけであって何の解決にもなっていないのが実際のところである。もし「脱毛させる理由」があって、テストステロンと5αリダクターゼが結合しているのであれば、それは何の問題もなく理解できるが。

 

身体に発現する全ての症状や状態は、身体全体の総意であり、その総意に伴う具体的発現であると言える。分かりやすく言い換えると、「薄毛という症状は、身体に何かしらの脱毛させなければならない理由があって、身体の総意の下で、実際に脱毛させている」状態のことである。

 

全ては、「ホメオスタシス」によるものである。「ホメオスタシス」とは恒常性維持機能とも呼ばれ、身体の内部環境を一定に保ち続ける機能であり、身体の健全性を維持するために自然と備わっている身体機能のことである。何かしらの症状が発症すると、それを打ち消すための作用を指令するのが間脳視床下部、指令を伝達するのが自律神経系や内分泌系(ホルモン分泌)である。

 

この具体的発現なくして、身体の健全性を維持することはできないのだ。言い換えると、身体の健全性を維持するために、やむを得ず脱毛させていると言える。つまり、身体を守るために頭髪を捨てているのだ。薄毛治療薬で脱毛のみ強制的に防いだところで、「健全性の維持」はできないし、何も根本対策にはなっていないので、薄毛治療薬を止めた瞬間から毛を無くす。

 

以上はマクロな視点によるものだ。ホメオスタシスにより、身体を健全に維持するための結果として薄毛があるのではないか、という考えだ。

 

次に、ミクロな視点で考えを記す。

 

身体を守るための「脱毛させる理由」はいくつか考えられる。

一つ目は、「体内の有害物質を外部に排出し、切り離す」ことである。体内の重金属や薬の成分などを排出するために頭髪に成分を含ませて身体を解毒していることはご存じであろう。薬物使用の調査に毛髪が鑑定されることもある。つまり、重金属や薬物などの有害物質を体外に排出して切り離し、身体を解毒するために脱毛させていると考えられる。また、この時にテストステロンと5αリダクターゼが結合するのではないだろうか。脱毛させる理由があれば、脱毛させるために結合することは至極当然であり、全く問題なく理解できる。

 

二つ目は、「体外からの有害物質侵入を防ぐために毛穴を閉じる」ことである。シャンプー剤やヘアケア剤に含まれるケミカル成分は毛穴を通じて体内に侵入する可能性がある。これによる血液や臓器の汚染を防ぐため、最終手段として毛穴を閉じて物理的に有害物質侵入を阻止する。毛穴を閉じるためには頭髪は邪魔なので、当然脱毛が発生し、以後生えてこない状況に陥る。これも、この脱毛の時にテストステロンと5αリダクターゼが結合するのではないだろうか。

 

ちなみに、ホメオスタシスでの、症状を打ち消すための指令を伝えるのが内分泌系、つまりホルモン分泌であることから、テストステロン(男性ホルモン)と5αリダクターゼの結合は、ホメオスタシスによるものと考えることも自然である。

 

更に、ホメオスタシスでの、症状を打ち消すための指令を伝えるのが自律神経系であることから、ストレスによる自律神経の乱れは、本来は恒常性維持のための役割を持つ頭髪(毛髪の役割 - 私が世界のハゲを救う)を、誤って捨ててしまうきっかけになってしまうのではないかとも考えられる。

 

冒頭で述べた通り、マクロの視点で考えて問題の全体を理解し、必要に応じて視点をミクロなものに掘り下げていかないことには、何も解決できない。従って、薄毛について考えるならば、単一的な思考で一つの原因を突き止めようとせず、総合的で複合的に思考しなければならない。そもそも、薄毛の原因は単一でないことがほとんどである。

 

本ブログでは、考え得る原因をマクロな視点・ミクロな視点で考察して記している。是非とも各記事を参照し、思考の助けに使ってほしい。

 

ハゲに幸あれ。

 

薬を使わずに薄毛を根本治療する方法と考え方

薄毛治療薬では根本的な治癒は不可能

現代での薄毛治療では、「薬」を使った治療が一般化している。それは例えば、ミノキシジル配合の塗るタイプの発毛剤であったり、フィナステリド配合の飲むタイプの発毛剤であったり、タイプは様々であるし、副作用も様々だが、いずれも「薬」であることには変わりがない。

 

まず、いかなる薬であろうと、使う前に心得ておかなければならないことがある。それは、「薬は症状を押さえつけるものであって、治癒させるものではない」ということだ。

 

根本治療できないのはいかなる薬でも同じ

例えば、解熱剤を例に挙げる。解熱剤は「熱を下げること」が薬の作用であり、「発熱の原因になっているものを解消する」ものではない。もし、発熱を根本から治療するならば、本来であれば発熱の原因に直接アプローチする必要があるはずだ。発熱の原因は、ひとつに感染症があり、体温を上げることで免疫力を上げて、感染の原因微生物を退治するためのものである。つまり、発熱自体は何も悪いことはなく、身体を守るための極めて健全な自己防衛機能である。なのに、解熱剤は、自己防衛機能である発熱を押さえつける働きをしていて、根本からは何も解決できない代物である。従って、解熱剤では本当の意味で治癒させることはできない。

 

解熱剤を使うべき本来の理由を挙げるならば、40℃を超える高熱により身体機能に障害が発生する可能性があったり、長期間に渡って発熱が続き、身体が衰弱して命に危険が及ぶ場合であったり、そのような緊急事態において一時的に症状を緩和するために使うものである。間違っても、38℃を超えたから「とりあえず飲んどくか」といった使い方をすべきではない。

 

なお補足ではあるが、感染症に対しては、抗生物質が併用され、原因微生物の退治は抗生物質が担うことになる。が、抗生物質は悪い微生物も、良い微生物も退治するため、これも緊急的に使用するべきであって、常用すべきものではない。

 

このように、「薬」というものは、原因に直接アプローチできるものではなく、表面的な症状を抑えるためのものである。使い方を誤ってはいけない。

 

根本治療するためには薄毛の原因に直接アプローチしなければならない

薄毛治療薬も例外ではなく、薄毛の原因に直接アプローチできるものではない。ミノキシジルは塗った周辺の血管を拡張する作用があるが、頭皮の血管を拡張したところで、肩凝りや首凝りによる血流停滞で頭部への血流が不足している場合、それがボトルネックとなり、結局頭皮への血流は改善しない。この場合、採るべき正しい治療方法は、「血管を拡げる」のではなく、「肩凝りや首凝りを解消し、頭部への血流を回復させる」となる。

 

また、フィナステリド配合の飲み薬は、テストステロンと5αリダクターゼの結合を阻害する効果があり、脱毛を予防できるとされているが、これも薄毛の原因に直接アプローチしているわけではなく、対症療法的である。「何かしらの原因」があり、その結果、やむを得ず脱毛させる必要があって、脱毛させる現象としてテストステロンと5αリダクターゼの結合が始まっていると考えられる。だから、根本治療するならば、結合を阻止するのではなく、「何かしらの原因」を解消させなければならない。この理論については下記記事を参照されたし。

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同様に、血液の品質が悪いことが薄毛の原因となっている場合、頭皮への血流を良くしても意味がない。採るべき対策は、当然「血液の品質を回復させる」となる。血液の品質を回復させる方法については、下記記事を参照されたし。

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まとめ

「薬」に頼った治療が、いかに根本解決から程遠いかを本記事では述べた。薄毛治療薬で例え効果があったとしても、対症療法が上手くはまっただけの結果であり、薬を飲み続けなければ維持できないという点も心得ておかなければならない。長期にわたって服用していると、副作用や内臓へのダメージで別のところに問題が生じることも考えられ、非常にリスキーである。

また、金銭的にも負担となる。近年では薄毛治療薬の価格はかなり下落しているとはいえ、毎日摂取していては効果も期待できないうえに相当な浪費である。

 

だから、薄毛治療は「根本治療」が必須と言える。真の原因を捉え、原因を解消できる対策を生活に取り入れる。その方法は、本ブログで散々書いているので、是非とも参照してほしい。

 

ハゲに幸あれ。

 

薄毛克服のためにできる血液品質向上の方法

薄毛に関しては、血液の品質がとても深く関連している。血液の品質がいかに重要であるかを下記の記事で述べている。

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血液の品質は、「食生活」に特に大きく影響される。アメリカの諺(ことわざ)である、「You are what you eat.」が示すように、あなたの身体は、あなたが食べたものからできているためだ。

 

現代において、食生活が悪いとか、食生活が乱れているとかいう表現だと、ラーメンとかファストフードを頻繁に食べるような習慣のことをイメージするかもしれないが、私の言う「食生活」はそういったことではない。

 

食生活において、何が薄毛に対して悪さをするのかと言うと、「純度の極端に高い食べ物」だ。純度の高い食べ物とは、白米、白砂糖、食卓塩、小麦粉、薬などのことである。これら純度が高いものは、血液の品質を低下させてしまう。

 

「白米」を例に説明する。白米は、玄米を精米したものである。稲を刈り取り、籾殻(もみがら)のみを取り除いた状態を玄米と言う。白米にするためには、この玄米から表面の薄皮である糠(ぬか)を取り除くことを精米と言い、糠を取り除くと白米となる。糠には非常に良質な栄養素が含まれていて、かつ、米が持つ栄養素の大部分はこの糠に存在するのだが、この糠を削ぎ落として白米にすることを言い換えると、わざわざ手間暇をかけて栄養素の大部分を削ぎ落とし、身体にとって無用なものに変えているという愚行である。白米は栄養素的には粕(カス)であり、粕と言う漢字を右から読むと白米である。これは単なる偶然だろうか?

 

少しだけフォローしておくと、白米にすることは、味は甘みが増し、触感は柔らかくモチモチするため、食を楽しむという意味ではメリットもある。だが、これを常食することは、おやつやスイーツを常食していることと近い意味を持つということを理解しておかなければならない。白米のあるべき姿は、あくまで嗜好品として、たまに食べる程度の位置付けにすべきだと考える。

 

話を戻すが、白米には栄養素がほぼ無く、ほとんどデンプンであり、つまりはほぼ糖質の塊である。これを食すと血糖値が爆発的に高まる。しかも急激に。すると、膵臓が緊急対策的にインスリンを大量に放出し、血糖値を下げようとする。このような急激な血糖値の乱高下を繰り返していると膵臓が疲弊し、インスリンの出が悪くなり、血糖値は高いままとなる。これが糖尿病である。また、このような急激な変化は、精神的にも悪影響があり、鬱の原因のひとつとも考えられている。

 

血糖値が高い状態と言うのは、血液が酸性に傾いており、本来は弱アルカリ性が正常である人間の血液状態から言うと、酸性は異常な状態である。酸性となっている血液を中和するために、自身が持つミネラルを消費することになり、身体の健全性は更に悪くなる。ミネラルを消費しても中和が追い付かない場合、血液の汚れを血管壁にへばり付かせて血液自体の浄化が行われる。これにより一時的に難を逃れることができるが、酸性の状態がそれでも続くと、血管壁の汚れがどんどん堆積し、血管の柔軟性を失うのと、血液の通り道が狭くなり、詰まりやすくなる。ゆくゆくは高血圧や脳梗塞に繋がる。

 

血管が詰まるということは、当然ながら頭皮への血流も阻害されることになる。頭皮に十分な血液が巡らないということは、毛根での細胞分裂が弱まり、髪の毛は育たなくなる。つまり薄毛になるということである。糖尿病患者は薄毛になりやすいと言われている所以である。

 

白米のように単純な組成、つまり、純度の高い食べ物は、身体には多大なインパクトを与える。本来、動物の食事には純度の高い食べ物などなく、複雑な組成のものばかりである。というか、自然界に純度の高い食べ物など存在しない。人為的な加工により精製されたものが、「純度の極端に高い食べ物」となる。

 

本記事では例として白米で説明したが、白砂糖、食卓塩、小麦粉、薬なども同じことである。これらは人為的に精製されたものであり、「純度の極端に高い食べ物」である。薄毛の予防や根本治療には、純度の極端に高い食べ物を摂取することは控え、マクロビオティックで言う「一物全体食」が必要となる。必ず採り入れたい考え方だ。

 

ハゲに幸あれ。

 

薄毛を克服するには身体の内部から変えなければならない

血液の品質がいかに重要か理解すべし

この記事では、血液の話をする。そして、いかに血液の品質が重要かを説明する。

 

血液は、血管を通じて全身の隅々まで循環している。心臓から送り出され、各臓器、指先やつま先、もちろん頭皮へも血液は巡っており、それは絶え間なく、いかなる状況においても例外はない。言い換えると、血液が巡っていないことには身体を健全に保つことができないということだ。

 

血液を巡らせるという意味では、血管が柔軟で十分な太さを持っていれば、物理的には十分な血液を巡らせることができるが、ここで忘れてはならないのは、「血液の品質」である。いかに隅々までスムーズに血液を届けようとも、血液の品質が悪ければ届いていないのと同義だ。喉が渇いて水を飲むために蛇口をひねったものの、泥水ばかり出てきたのでは喉を潤せない。そんな状態だ。

 

汚い血液が身体に与える影響とは

血液の品質を学術的に表現するのは難しいが、大きな目安となるのは、「血液のpH」だ。pHとは、酸性~中性~アルカリ性の度合いを示す数値であり、pH=7が中性を意味する。数値が小さいほど酸性を示し、数値が大きいほどアルカリ性を示す。

 

健康な人間の血液のpHは、おおよそ7.35~7.45と言われており、弱アルカリ性を保つようにできている。しかし、生活環境によっては血液のpHが乱れる。pH=7.35を下回る酸性の血液になると、身体には良くないことが分かっている。pHの数値が小さいほど、つまり酸性度が強いほど、血液は汚れているのと同義なのだ。

 

血液が酸性となり汚れた状態になると、血中の汚れを血管壁にへばり付かせて血液を浄化する機能が働く。その結果、血管壁が厚く硬くなり、柔軟性を失う。硬くなった血管はポンプ作用が弱まっているため、心臓から血液を強く押し出して、なんとか血液を全身に巡らせようとする。これが高血圧である。また、これは動脈硬化でもあり、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす。更に、血液が汚く品質が悪いために、臓器不全を起こすこともあるし、癌にもなり得る。癌は、血液を浄化するための最終安全装置なのだ。

 

まとめると、血液が綺麗でないと薄毛を治せない

血液が酸性であることがいかに危険であるかが分かったと思う。このような事態を引き起こすくらいの低い品質の血液では、当然のことながら、頭髪を育てることもできなくなる。だから、当ブログでは散々言っているように、「2. 血液の品質が悪いから」がハゲ3大原因のひとつだし、薄毛を克服したいのであれば、血液の品質を良くしなさいと言っている。

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上記リンクの記事の通り、血液の品質を改善するには、食生活の改善が要となる。実践することによるデメリットは全くないので、対策を必ず生活に取り入れて欲しい。

 

ハゲに幸あれ。

 

秋は抜け毛が増える季節だが、その先も油断できない

秋は、抜け毛が増える季節である。動物は、冬に向けて体毛を入れ替える時期であるため、人間にもその名残として、秋には抜け毛が増える傾向があることはある。だが、現代人の秋の抜け毛の主たる原因は、夏に受けたダメージによるものが主要因と言ってよい。

 

夏に受けたダメージとは、夏は暑い日が続くために、日常的に冷たいものを飲んだり食べたり、クーラーで過剰に冷やされた部屋に居たりすることで、身体が冷えたことだ。

冷たい飲食物は一例として、ジュースやビールやアイスなどが挙げられるが、麦茶だろうが水だろうが、結局のところ冷蔵庫で冷やしているもの全てが該当する。特に日本の飲料は、冷やしすぎだと個人的には感じている。自販機やコンビニが充実していて、いつでもどこでもキンキンに冷えた飲み物が手に入ってしまう時代だ。このように冷えた飲食物を摂り続けると、内臓が冷えていく。

 

人間に限らず、動物の身体は、体温が高いほど、体液や血液などの循環が良く、内臓の機能は活発になり、免疫は高まり、総じて身体は健やかになる。つまり、身体を健やかに保つためには、身体を温かく保つことが必要不可欠なのである。

 

では、内臓が冷えるとどうなるか。内臓の機能を維持する必要があるので、内臓の温度を高めるために血液を優先的に内臓に流すようになる。身体の中心部に血液を集めるため、当然のごとく末端には血液が流れにくい。

 

例えば、手足が冷える末端冷え性の原因は、内臓の冷えが一つの要因として挙げられる(冷え性については、他にもいくらかの要因があるが、ここでは割愛する)。血液を身体の中心部に集めるため、末端は当然のごとく血流量が減って冷えてしまった結果の現象だ。

抜け毛も冷え性と同じ現象であり、末端である頭皮への血流が減ったことで、頭髪が育たなくなり、徐々に薄くなってくるわけである。

 

また、身体が冷えると、筋肉は収縮する傾向にある。筋肉が収縮すると、血液の流れが悪くなるため、結果として頭皮への血流が悪くなる。これは、ハゲ3大原因である「1. 頭皮に十分な血液が巡っていないから」に該当する。下記参照。

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夏は食生活も乱れがちだ。昼は冷やし中華やそうめんだったり、夜はビールとつまみだけだったりする。これは極端な例だが、年間を通して観察してみると、夏はジャンクな食事が増える傾向にある。また、夏バテなどで体調を崩し、良質な食事を摂ることが減ることもあるだろう。

 

冷えもさることながら、栄養が不足して毛が育たなくなることも、ハゲのひとつの原因である。これは、ハゲ3大原因の「2. 血液の品質が悪いから」に該当する。下記参照。

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夏の間にこのようなダメージが蓄積され、毛は「刺さっているだけの状態」になり、秋に入ったくらいで抜け落ちていく。毛が刺さっているだけの状態とは、既に健全な頭皮環境ではないために、毛根が弱り、毛根が毛穴に根付いていない状態を指しており、引っ張ったりすると簡単に抜ける状態を言う。この状態になってしまうと、毛は既に死んでいて、早かれ遅かれ抜けるのを待つだけなので、大事にしていてもあまり意味がない。

 

秋に入って、食生活や環境が良くなっていけば抜け毛も解消するが、続けて冷えたものを飲んだり食べたりしているようでは、抜け毛は減らず、毛を無くすことになる。身体を温かく保ち、良質な食事を摂ることが、健全な頭髪を維持する基本となる。

 

なお、動物の身体的機能の名残として、冬眠の準備による毛の生え変わりという説もある。この生え変わりのことを換毛期とも言う。動物は厳しい寒さに耐えれる身体を作るため、冬の前に毛を生え変わらせて太く丈夫な体毛に入れ替える。人間にはこのように太く生え変わらせるようなことは無いが、生え変わりの名残で抜け毛が一時的に増えることには、ある程度の説得力はある。

 

正常な換毛期(の名残)であれば、冬になればまた毛が生え揃うのだが、何か異常を抱えていると毛が抜けたまま戻ってこず、一気に薄毛が進行する。ここで言う異常とは、本記事で述べている、 夏に受けたダメージのことである。身体の冷えを解消し、良い食生活を送っていれば、異常を抱えることはない。あなたがもし抜け毛が多くて悩んでいても、それを換毛期と決めつけて楽観的になるのではなく、身体の異常が原因ではないだろうかと慎重に自分の身体を疑った方がよい。自分の身体と生活を常に監視できることが、薄毛の予防・対策の鍵である。

 

ハゲに幸あれ。

 

睡眠不足と薄毛の関係

睡眠不足は薄毛の直接的原因ではないが、間接的原因である

薄毛の原因については、世の中では様々な憶測や考察が繰り広げられている。その中で、最も定番となっている薄毛の原因は、「睡眠不足」だ。睡眠不足は確かに健康の大敵ではあるが、薄毛に対してはどうだろうか。本当に睡眠不足が直接的原因となるのだろうか。

 

結論から言うと、睡眠不足が直接的原因となって薄毛になることは無い。だが、睡眠不足が直接的原因すなわち「薄毛になる原因」を呼び起こす間接的原因となっているのは認めざるを得ない。その「薄毛になる原因」によって薄毛へと化しているのだ。「薄毛になる原因」とは、「頭皮に十分な血液が巡っていないから」となる。要は、血流不足になっているので薄毛になる、という論理である。

 

睡眠による効果は、筋肉をほぐすこと

睡眠の役割とは

そもそも、睡眠は何のためのものか?睡眠は、脳の疲労回復や記憶の整理・定着を促すためのものと考えられている。それはそれで正しいし大きな役割だが、それだけではない。睡眠には、全身を徹底的に脱力し、筋肉のこわばりを解消する役割もある。

 

脱力なんて、別に寝ていなくても意識的に出来るじゃないか、という声が聞こえてきそうであるが、睡眠時の脱力は、意識的に脱力するだけでは到底及ばない程の深いレベルで脱力がなされている。無意識ではあるが、いや、無意識であるからこそのレベルで筋肉から緊張が解け、筋肉のこわばりが徐々にだが解消される。日中、起きて活動している間にこわばってしまった筋肉をリセットする役割が睡眠にはある。

 

筋肉がほぐれることで生まれる効果

筋肉のこわばりが解消されると、血管の柔軟性が良くなり、血液の通り道が広くなり、結果的に血流が良くなるというメカニズムだ。また、睡眠が深く、連続したものであるほど効果は大きい。

 

別の記事でも散々述べているが、頭皮への血流改善のためには、首や肩のこわばりを解消する必要がある。睡眠による脱力は、これに大きく貢献する。

 

現代人は日々の仕事に忙殺され、睡眠不足に陥りやすいし、実際に慢性的な睡眠不足に陥っている人は非常に多い。更に、長時間のデスクワークによる筋肉のこわばりだったり、パソコンやスマホを近距離から凝視することで引き起こされる眼精疲労だったり、血流不良を招く要因は、挙げ始めればきりがない。

 

血流を良くするためには十分で良質な睡眠が必要

このように日常的にこわばってしまう筋肉を解消し、頭皮への血流を良くするためには、十分な睡眠時間と良質な睡眠が必要不可欠である。睡眠時間は最低でも6時間、できれば7時間は確保したい。個人差はあるが、自分が丁度よいと感じる睡眠時間を安定的に確保することが目安だ。起きたところなのに疲れているとか、もっと寝ていたいと感じることが常態化すると、筋肉こわばりが進行し、血流はどんどん悪くなり、次第に薄毛が目立ってくることになるだろう。

 

なお、睡眠の質には様々な要素が関係する。ベッドの硬さや枕の高さは人それぞれで、体格や身体的柔軟性や体形(姿勢)に合わせる必要があるし、明かりや騒音の有無によっても睡眠の質は変化する。

 

良質な睡眠を得るにはストレスを解消しなければならない

良質な睡眠を得るためには、住環境が重要であることは間違いないが、最も影響を与える要素は、精神状態だ。人間関係の悩み、仕事での責任やストレス、将来の不安、など、ネガティブな精神状態だと、安眠できず良質な睡眠には程遠くなる。つまり、良質な睡眠を実現するためには、落ち着いて安眠できる精神状態でなければならない。

 

これは、一朝一夕で払拭できるものではないが、まずは「何故」精神状態が良くないかを知ること。安心できる場所でゆっくりと自分を取り巻く現状や悩み事を整理する。このとき、思いついたことを全て紙に書き出してみるとよい。どんなに頭が良い人間でも、とても多くの事柄について同時に考えることはできないし、多く考えていると端から忘れていってしまう。だから、紙に片っ端からキーワードを書き出していき、ゆっくりと整理していく。そうすると、思いのほか悩みは少ないことに気付き、心にゆとりができる。あるいは書き出しているうちに解決方法を導き出せるかもしれない。是非取り組んでもらいたいワークだ。

 

まとめると、睡眠不足は血流不足を招き、薄毛となる

薄毛を解消するためには、血流を改善する必要がある。血流を改善するためには、筋肉のこわばりを解消する必要がある。筋肉のこわばりを解消するためには、十分な睡眠時間と良質な睡眠が必要である。良質な睡眠には、安定した精神状態が必要である。安定した精神状態を獲得するためには、まずは自分の悩み事を整理する必要がある。悩み事を整理するためには、思いついたことを全て書き出していく。

 

「睡眠不足が薄毛の原因である」などと短絡的で飛躍した論理は忘れ去り、なぜ睡眠不足が薄毛を招くのか、上記を読み、腑に落ちてから対策に取り組むことをお勧めする。

 

ハゲに幸あれ。

 

頭皮の状態から割り出す薄毛進行度

頭皮の状態で分かる薄毛進行度

薄毛の人、あるいは薄毛に向かって進行している人は、頭皮の状態が必ず悪くなっている。状態が悪い頭皮は、必ず頭皮の見た目に特徴がある。

 

言い方を換えれば、自分の頭皮がどのような状態かを観察することで、薄毛に向かって進んでいるのか、それとも回復するのか、薄毛進行の度合いが判る。自分の頭が今後どうなるのかを知るために、頭皮をチェックすることを推奨する。


いきなりチェックと言われても困ると思う。以下に、どうやって何を観察すればよいか記したので、是非とも参考にして頂きたい。

 

己の頭皮の状態を把握すべし

健康な場合

まず、健康な頭皮の色は、青白い。頭皮も肌ではあるが、肌色には見えない。ほとんど白なのだが、よく見ると若干だが青みがかっているのが特徴だ。

そして、艶があるのも特徴だ。これは、適量な皮脂バリアによって頭皮がコーティングされているためだ。だが、ギトギト感はなく、ツヤッとしていて、清潔感もある。

このように、頭皮が青白く、艶のある状態が健康な頭皮である。

 

さて、健康ではない頭皮について以下に説明する。

 

血流不足か血液品質が悪い場合 

頭皮の艶が無く乾いており、皮脂の分泌が少なく、テカリも無い状態。頭皮の色は、白色か肌色の場合が多い。これは、頭皮への血流不足か、血液の品質が悪い状態を表している。

頭皮に到達する血液の量あるいは質が悪い場合、頭皮は十分な活動ができない。すなわち、皮脂の生産量が低下し、皮脂の分泌が少なくなる。

ここで理解しておきたいのは、皮脂は悪者ではないということだ。皮脂バリアが無いと、外部からの有害物質が毛穴を通じて体内に侵入してしまうため、皮脂は必須である。つまり、皮脂の分泌が少なく、頭皮が乾いているような状態は、健康な頭皮ではない。

また、血液の品質が悪い場合も、頭皮が十分な活動ができないため、上記と同じように、頭皮が乾いた状態になり、やはり健康な頭皮でなはい。

 

シャンプーにより頭皮環境が破壊されている場合

次に、皮脂が多くギトギトと重く鈍いテカリがある状態。頭皮の色は、黄色か赤色の場合が多い。これは、シャンプーにより頭皮環境が破壊されている状態を表している。

シャンプーにより頭皮の常在菌が一掃されると、頭皮の菌の生態バランスが崩れ、悪玉菌である表皮ブドウ球菌や真菌が繁殖する。これにより悪臭の発生や、炎症を起こすことになる。炎症を起こすことで頭皮は赤みがかった色になっていく。

また、シャンプーにより皮脂バリアが破壊され、シャンプー剤に含まれる有害物質が毛穴を通じて体内に侵入する。すると身体は異物を排除しようと炎症を起こし、これも頭皮は赤みがかった色になっていく。ちなみに、頭皮トラブルの王道である脂漏性皮膚炎も、これら炎症によるものだ。

皮脂バリアが壊されたものだから、バリアを再構築しようとしてより多くの皮脂が分泌され、その結果、ギトギトした頭皮となる。

 

頭皮の状態をチェックする方法

上記の通り、頭皮の状態により、自分が今、頭皮異常により薄毛進行中なのか、頭皮正常により回復中なのか、今後の推移を知ることができる。今現在、頭髪がフサフサだとしても、常日頃から頭皮を観察しなければならない。そうしないと、薄毛を予防すらできないからだ。現在フサフサでも、頭皮が赤くなっていると、近いうちに頭髪は細くなっていくだろう。

 

ちなみに、自分の頭皮を観察するには、合わせ鏡で自分で見るか、他者に見てもらうか、スマホなどで写真か動画を撮影する、といった手段がある。いずれも、かなり明るい環境下でないと、正しく観察することはできない。私は蛍光灯の真下で、正面に姿見を配置、手に卓上鏡を持って、合わせ鏡で観察している。たまに、妻に観察してもらうこともある。

 

普段から頭皮を観察するメリットは非常に大きい。薄毛予防のために、常日頃から頭皮を観察することをお勧めする。

 

ハゲに幸あれ。

 

頭皮マッサージはほとんど意味ないが、効果が出る方法はある

頭皮マッサージは定番の対策となっているが…

薄毛になってしまうと、誰もが色んな対策を試してみるだろうが、その中で定番となっているのが「頭皮マッサージ」だ。テレビやインターネットでは、頭皮マッサージの方法だったり、頭皮をマッサージできる器具だったり、その有用性について執拗なまでに主張している。

 

薄毛の原因のひとつに血流不足があることは、このブログでも言っていることであるし、世間でも常識となっていると言って間違いなさそうだ。だがしかし、頭皮が血流不足だからと言って、頭皮をマッサージして血流を促進させようという考えは、はっきり言って短絡的すぎるし正しくない。思考が停止してしまっていると言っても言い過ぎではない。

本記事では、頭皮マッサージの落とし穴について説明するのと、ではどうすれば血流が改善するのかについて述べることにする。

 

頭皮ではなく、血流のボトルネックをほぐす

頭皮への血流が不足している原因は、頭皮が凝り固まっているからではなく、頭皮より下に位置する顔や首や肩が凝り固まっているせいであることを理解しなければならない。

 

誰もが知っている通り、血液を送り出している出発点は心臓である。その心臓から、頭皮までの中間地点に血流が滞る箇所があると、それがボトルネックとなり、頭皮にまで血液が届きにくくなるのは想像に易いと思う。つまり、中間地点となる顔や首や肩が凝っていると、筋肉のこわばりにより血管の柔軟性が低下するのと、血管が細くなることで、頭皮に血液が届きにくい状態となってしまう。

  

マッサージの本来の目的は、このように凝り固まった筋肉を揉みほぐし、血流を改善することにある。だが、頭皮マッサージの主たる対象である頭頂部には、筋肉が無いのである。筋肉が無い所を揉んだところで血流は変わらないし、むしろ下手なマッサージは毛細血管を傷つけ、かえって血流が阻害されることにも繋がり、育毛に対しても逆効果である。最悪の場合、毛細血管を切ることになり、ますます薄毛が加速することになるだろう。

 

適切なマッサージ方法

つまりは、頭皮を揉むのではなく、凝り固まった筋肉のある顔面、首、肩を揉んでほぐさねばならないのだ。

 

また、身体には筋膜と呼ばれる組織があり、全身が繋がって連動している。例えば、首や肩の筋肉が凝り固まっていると、そのこわばりが周囲を引っ張る力を生み出すわけだが、筋膜の存在によりその引っ張る力は首より上の顔面や頭皮にまで及ぶ。

 

顔が下に引っ張られているということは、頭皮も連動して下に引っ張られている状態だ。頭頂部は引っ張られて突っ張った状態になり、血流が悪くなる。すなわち、いずれにしても、凝り固まった筋肉のある個所を揉んでほぐさねばならないのだ。

 

ただし、頭頂部であっても、ツボの指圧は一定の効果がある。ツボは経穴と呼ばれ、刺激を与えることで経絡を通じて全身の器官に作用する可能性を持つ。よく知られているのは、足の裏のツボを刺激し、内臓に働きかけるというものだ。ツボは反射区とも呼ばれ、そこを刺激することで、対応した内臓を活性化させる効果がある。

 

マッサージだけでなく、ツボの指圧も効果的

同じ理論により、頭皮への血流を改善させるツボも存在する。私が個人的に効果のあったと感じたツボは、「百会」「後頂」「完骨」だ。これらの場所は、ウェブで検索頂ければすぐに分かるだろう。これらのツボは、眼精疲労や肩凝りに効果のあるツボとのことだ。

 

ツボを刺激する際、慣れないうちは強く押してしまいがちだが、強くすればいいものではない。指先の腹でゆっくりツボに圧を与えること。効果のある場合は、軽く触れているだけのような弱さでも、ジワーっと何かが広がるような感覚がある。その感覚は、頭皮表面だけでなく、頭の内部にまでも快感が広がる。時間を忘れて夢中でツボを押し続けていたこともあった。素人だと、最初はツボの場所が良く分からないかもしれないが、落ち着いて気長に優しく触っていると、すぐに分かってくると思う。

 

血流改善のために重要なファクター

マッサージにしても、ツボの指圧にしても、それを行う際は「呼吸」と「脱力」が重要なファクターになる。呼吸は、ゆっくり、深く長く、腹式呼吸を行うことだ。吸う時間を少なく(約3秒)、吐く時間を長く(約30秒)すると、全身の筋肉から緊張が抜けやすい。

また、意識的に脱力をすることだ。全身からこれでもかと言うほどに力を抜き、徹底的に脱力する。肩や首が凝っている人は、そのあたりに力が入っているのが常態化しており、重心が胸より高い位置にあるような感じがするはずだ。その重心を下方へ下ろし、概ねヘソから10cm下に重心が来るように意識する。いわゆる「丹田」という場所である。そうすると自然と肩や首から力が抜け、筋肉を効果的にほぐせるようになる。

上記「呼吸」と「脱力」は、普段の生活習慣として取り入れ、習慣化することをお勧めする。

 

本記事で述べたように、闇雲に頭皮を揉んでも効果は無く、むしろ逆効果になることは肝に銘じておいてほしい。揉むのではなく、ツボを押すのが最も現実的な薄毛対策となる。

 

ハゲに幸あれ。

 

シャンプーの弊害2

今の時代では、皆当たり前のようにシャンプーしているが、それがいかに薄毛を呼び寄せているか、この記事を読めば分かってくれると思う。

 

シャンプーをどのように頭皮に塗布しているか?ほとんどの人が、シャンプーの原液を直接頭に塗りたくっていると思われる。はっきり言って、ダイレクトは非常にヤバイ。まさに私も髪が薄くなったとき、シャンプーボトルのノズルから直接頭皮にシャンプー液を振りかけていた。数多く存在するシャンプーの商品の中でも、特にトニックシャンプーなどの商品は、シャンプーボトルの形状がポンプ型ではなく、直接頭皮に振りかけるようなノズル型になっていて、ダイレクト塗布を推奨しているものがある。

 

ダイレクトに塗布すると何がマズいのか。塗ったシャンプー液がそのままの形で吸い込まれていくわけではないが、分子レベルの成分で見れば何かしら浸透してしまっている。「シャンプーは、毛穴に詰まった皮脂を洗い流す」がシャンプーメーカーの売り文句であり、言い方を換えると、「毛穴に詰まっているものを洗い流すだけのシャンプー液が毛穴に浸透する」ということである。ということは、少なからずシャンプー液の一部の成分が、毛穴のもっと奥の皮脂腺や毛根まで到達すると考えることは、至って自然である。

 

毛穴も皮脂腺も、逆流はできないような作りになってはいるが、世の中に100%完璧というものはない。基本的には逆流しなくても、シャンプー液のごく一部の成分が逆流して、皮脂腺に到達してそこから体内に侵入する、ということは不自然な話ではないのだ。

 

シャンプーによっては、シャンプー液の付け置きを推奨しているものもある。これもヤバイ。当然のことながら、シャンプー液が付着している時間が長いほど、体内に侵入する確率も量も増える。

 

体内に侵入することが何故ヤバイか。それは、有害物質の侵入を阻止しようとして、身体が自動的に毛穴を閉じ始めるからである。言うまでもないが、毛穴が閉じるということは、毛が無くなるということである。

 

では、原材料が自然由来のシャンプーであれば問題ないと信じている人達も居ることだろう。だが、その考えは止めた方が良い。自然由来とか、オーガニックとか謳っていても、結局のところ、シャンプーが皮脂を洗い流すことには変わりない。つまり頭皮の皮脂バリアを壊してしまい、頭皮の環境は崩れる。

 

自然由来とかオーガニックであっても、必ず有害物質が含まれていることを分かっていてほしい。冷静に考えてみてほしい。シャンプーの保管場所は十中八九、風呂場だろう。風呂場は高温多湿であり、純粋に自然なものは腐っていく。シャンプーでは、それを防止するために、防腐剤なるものが混入されている。

 

防腐剤にも、もちろん自然由来のものはあるが、防腐剤とは菌の繁殖を防ぐための殺菌作用が必ずある。つまり、防腐剤を含むシャンプー液を頭に塗布すると、頭皮の常在菌を殺してしまい、頭皮を健全に守れなくなる。このように、本来人体が持つ自然の環境を壊すものは、全て有害物質である。それが体内に入ると、血中の善玉菌も含めて少なからず殺菌することになる。人体にとっては防腐剤が極めて有害であることが理解できるはずだ。

 

脂漏性皮膚炎と診断されたときに処方されるニゾ〇ールシャンプーなども、殺菌作用が非常に高く、頭皮の常在菌を殺し、育毛の観点ではマイナスに働く。

 

上記の通り、どんなシャンプーを見てみても、真に安全なシャンプーなど存在しない。むしろ頭皮環境を悪化させ、薄毛対策には程遠いものである。薄毛の人やハゲに必要な対策は、頭皮や毛穴の洗浄や殺菌などではなく、いかに頭皮上の常在菌を生かし、皮脂バリアを維持し、かつ、酸化した汚れや頭皮や頭髪に付着した有害物質を洗い流すかが重要な項目となる。そのためには、シャンプーを使わない洗髪方法である、「ノーシャン・メソッド」が必要不可欠である。ノーシャン・メソッドについては下記記事を参考にされたし。

www.baldworld5565.com

 

ハゲに幸あれ。