私が世界のハゲを救う

人は何故ハゲるのか、ハゲは何故治らないとされているのか、真剣に考察して独自のハゲ理論を展開し、世界のハゲ達を救うブログ。

頭皮マッサージはやり方によっては逆効果

頭皮マッサージを神聖視しすぎ

現代において「頭皮マッサージ」という言葉は、一般的であり通じない人が居ないくらいに常識的なものである。それと同時に、薄毛対策としても一般的に知られており、効果があると信じられていることのひとつである。

 

確かに、マッサージの目的は、リラクゼーションとしての癒やしもさることながら、筋肉や組織をほぐして血流を回復させることにあるため、薄毛に効果がありそうなことは認めるし、血流を回復することができれば、「血流不足が原因となっている薄毛」に関しては、改善することになるだろうと私も考える。

 

だが、そんな効果のありそうな頭皮マッサージでも、やり方によっては薄毛の対策どころか、逆効果となって薄毛を促進してしまう。ただ闇雲に頭を揉みしだけば良いものではない。頭皮マッサージの落とし穴と、効果的なマッサージ方法について、世の中に知ってもらうためにこの記事を記すこととする。

 

薄毛人の心理

薄毛をなんとかしたいと思っている人は、非常に悩んでいる人であり、どうしても薄毛を改善させたいという心理状態にある。そのため、薄毛対策に「真剣になりすぎる」ことが、皮肉だがかえって逆効果を生むことになる。

 

具体的にどういうことかというと、頭皮マッサージが薄毛に効果があると知れば、やたらにマッサージに固執し、マッサージが強すぎる・長すぎる傾向にある。これが問題なのである。心理的に、熱心なマッサージを心がけると、やたら強く揉んでしまうし、やたら長く揉み続けてしまう。その方が効くと思い込んでいるのである。

 

あなたにもそのような経験はないだろうか?例えば、マッサージ屋や整体に行ったとき、肩や背中を揉んでもらうにしても、痛いくらいが効いているように思わないか?弱すぎて全く痛くないと、もっと強く揉むようにお願いしないだろうか?それと同じことが頭皮マッサージにおいても言える。

 

一般的な頭皮マッサージの問題点

強すぎるマッサージ・長すぎるマッサージが、どういう問題を引き起こすかを説明する。どちらも共通して、「頭皮の毛細血管を損傷させる」ことが問題である。一定以上に強い圧力は、毛細血管を切ってしまう。毛細血管は、想像よりも簡単に切れてしまうもので、日常生活においても毛細血管は簡単に切れている。切れてしまうと内出血を起こし、その先の血流が減る。これが問題である。そうなると当然、毛根への血流量が減り、頭髪の発育にネガティブな影響を及ぼすことになる。

 

本来、毛細血管は切れるとすぐに修復されるものであるが、そこに長すぎるマッサージが加わってくると、修復する間もなく再度毛細血管が切られてしまい、その先の血流が回復しない。また、マッサージが長すぎるということは、マッサージする場所が増えるということでもあり、毛細血管を切られる箇所が増えることになる。つまり広範囲にわたって毛細血管が切れて血流が減る。これらが問題である。

 

マッサージの対象は頭皮だけではない

他の記事でも散々言っているが、ハゲ3大原因のひとつである「1. 頭皮に十分な血液が巡っていないから」を改善させるためには、頭皮マッサージを行えば良いというものではない。頭皮マッサージを行っても、頭皮の血流は回復しないことがあるからだ。

 

例えば、肩凝りが酷くて筋肉が硬結し、血流が阻害されている場合、それがボトルネックとなり首から上への血流が減っている。そんな状態で頭皮だけマッサージしても、毛根への血流は改善しない。ボトルネックとなっている肩回りの筋肉の硬結を解除しなければならない。つまり、そんな状態の適切な対策は、肩回りの筋肉をほぐし、頭部への血流を回復させることである。

 

だから、薄毛対策は頭皮マッサージだけでなく、血流を阻害させているポイントに直接アプローチして血流を回復させなければならないのだ。つまり、ボトルネックを解消することが、正しい薄毛対策となる。頭皮だけでなく、首・肩・背中などを疑い、筋肉をほぐしてあげなければならない。

 

薄毛対策としての正しいマッサージ方法

いずれにしても、どの部位をマッサージするにしても、むやみやたらに揉みしだいてしまっては、結局血管や組織を損傷させてしまうだけだ。正しいマッサージ方法は揉むというよりは「押す」が正しい。マッサージの対象に応じて、2パターンのやり方がある。

  1. ボトルネックとなっている筋肉の「腱」を「点」で押す
    凝りを起こしている筋肉の腱部分を狙って、指でピンポイントに押す。このとき、痛気持ち良い感覚がある。

  2. ボトルネックとなっている筋肉の「筋肉本体」を「面」で押す。
    凝りを起こしている筋肉の筋肉本体部分を狙って、手の平や複数の指を揃えて指の腹で押す。このとき、じんわりとした心地良い感覚がある。

いずれのパターンにおいても、押した状態をキープし、押し続ける。押す力は強すぎてはいけない。強すぎなければ長めに行ってもよいが、1分程度に留める。言い方を換えると、1分程度キープできるような力加減でなければならない。1分ももたない強い力で押すと、毛細血管を切ってしまう恐れがあるからだ。

 

ボトルネックとなりやすい筋肉は、肩凝りの場合は、「肩甲挙筋」「僧帽筋」「菱形筋」である。ウェブで調べて位置を知ってほしい。

 

 

何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」

上記で述べたように、強すぎず・長すぎず、程ほどに行わなければならない。それを破ってしまっては逆効果であり、時間と労力と頭髪の無駄である。最初は物足りないかもしれないが、忠実に行って頂きたい。

 

ハゲに幸あれ。