私が世界のハゲを救う

人は何故ハゲるのか、ハゲは何故治らないとされているのか、真剣に考察して独自のハゲ理論を展開し、世界のハゲ達を救うブログ。

毛髪の役割

毛髪は、人体にとって必要不可欠だ。毛髪の役割を十分に理解している人は少ないと見受けられるが、人体にとって非常に重要な役割を担っている。人体に無駄な器官などただの一つとして無いし、毛髪も大切な器官だ。それでもハゲるのは、人体にとって異常な事態であると言える。毛髪は必要不可欠な器官であるにもかかわらず、それを捨ててでも身体の機能を維持したいという自己防衛機能が働いた結果がハゲだ。ハゲが悩んでいるのは見た目の悩みが大半だろうが、実際には身体の機能に異常をきたしているので、本来であれば見た目を悩んでいる場合ではなく、身体の機能を損ねた点に危機感を持つべきだ。現代人は危機感の持ち方を誤っているがために、すなわちハゲの原因を分かってないが故に、ハゲへの対策がいまいち的を射ないのではないだろうか。

毛髪の有無は、個性で片付けられるものではないだろう。毛髪の役割を考えたとき、毛髪の多い少ない、太い細いは個性として成り立つが、毛髪が無いのは人体に必要な機能を果たせないので、それは異常な事態と言って間違いない。

 

毛髪の役割は、大きくは以下の3つがあると考える。 

  1. 放熱性を確保する
    PCのCPUと同じで、脳はエネルギーを多く消費し、熱を発生する。脳の機能維持のためには放熱が必要で、毛髪はその役割を果たしている。一つ目は水分の気化の促進だ。汗などの水分を毛髪の表面上に分散することで気化を促進し、放熱する。二つ目は空間の確保だ。例えば帽子をかぶると通気性が悪くなるが、毛髪があることで頭皮と帽子の間に隙間が生まれ、空気の流れが確保できる。余談だが、毛髪に限らず、腋や股間などの体毛は、この空間の確保のために存在すると考えられる。このように、毛髪は放熱性を確保する役割がある。

  2. 異物が毛穴に入ることを阻止する
    キューティクルの形状から言って、外部から毛穴に侵入させないようになっている。毛髪の構造は、毛先に向かって放射状に広がった膜が重なって層を作っている。手櫛で髪を梳いてみると分かるが、毛髪の根本から毛先の方向に梳くのは滑らかでで引っかかりがないが、逆方向に触ると引っかかりを感じ、滑らかでない。この構造より、外部からの異物を毛髪がキャッチし、毛穴に向かわせないようになっていると考えられる。つまり毛髪には、異物が毛穴に入ることを阻止する役割がある。

  3. 体内の有害物質を排出する
    普通に生活していても、有害物質や重金属が少なからず体内に入ってくる。それは、道路で排気ガスを吸ったり、魚介類を食したり、あらゆる経路で取り入れられてしまう。これら物質が体内にあり続けるのは身体に有害であるため、身体は排出しようとする。聞いたことはあるかもしれないが、麻薬使用者は毛髪にその成分が含まれることから、麻薬使用の判定に毛髪が使われることがある。このように、体内の有害物質を毛髪を通して体外に排出する役割がある。

 

その他にも、物理的衝撃から頭部を保護する目的であったり、寒暖による温度変化を軽減する目的もあるにはあるが、それらの役割は大した働きをしない。想像してみると分かるが、例えば頭部に落石があった場合、毛髪によってダメージを微量に軽減できるかもしれないが、大幅に軽減できるとは思えない。また、寒暖に対しても、毛髪によって劇的に快適になるとも思えない。

 

人体にとって必要不可欠な上記の役割を、ハゲると果たせないということだ。これは大問題だ。頭に熱が籠って脳機能が低下したり、毛穴に異物が入ったり、体内の有害物質を排出できないということだ。だが逆に考えると、ハゲてこれらの役割を無くしたとしても身体にとってはまだマシだという何かしらの問題が起こっているということだ。この「何かしらの問題」を紐解くには、まずは毛髪の役割を知ることが鍵だと考え、この記事を書いた次第である。

 

ハゲに幸あれ。